「岩手」という地域のワーホリに応募しようと思ったきっかけは?
また、「大船渡温泉」を選んだ理由は?
岩手県をはじめ、東北地方に憧れがあったからです。
私は熊本県で生まれ育ちました。旅行に行くのも、最東端は東京で、東北地方には足を運んだことがありませんでした。飛行機の直行便がなく、交通費が高かったり、時間がかかりすぎたりするためです。しかし、岩手県をはじめ、東北地方をテレビや写真で見るたびに、美しい景観や魅力的な場所に惹かれ、行きたいと思うようになりました。そんなときに、いわてふるさとワーキングホリデーを見つけ、働きながら観光ができるところに魅力を感じ、参加を決めました。
大船渡温泉を選んだ理由は、ホテルからの景観がとても綺麗だったからです。温泉宿・ホテル総選挙の絶景部門で1位を獲得している景観に、写真越しながらも圧倒されました。また、海の幸がたくさんあることも、惹かれた理由の1つです。
さらに、私は、大船渡は東日本大震災で被害を受けた地域というイメージのみを持っていました。しかし、それだけでなく、大船渡には魅力的なものがたくさんあるはずです。メディアを介して得る情報だけで、そのようなイメージを持つのではなく、実際に足を運ぶことで大船渡の魅力を見つけたいと思いました。
~えりさんのバイトしながらいわて旅~
大船渡温泉のワーホリを通して、たくさんの方々と出会うことができました。色々なお話をしたり、たくさん助けていただいたり、一緒に楽しい時間を過ごしたりしました。たくさんの方々の温かさに触れ、普通の旅行では、できないような経験をすることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
また、配膳という仕事をしたことで、お客様との関わりや、おもてなしの心を学ぶこともできました。今後のお仕事などにもつながることなので、役立てていきたいと思います。最後に、大船渡で過ごした1か月は、最高の思い出です。いつかまた、大船渡へ遊びに行きたいと思います。
受入先でのお仕事はいかがでしたか?
主に、夕食の配膳を担当しました。
焼き物や揚げ物の説明をしながら配ったり、カジキマグロの兜煮を取り分けたりしてまわりました。特に、兜煮をお客様のところへ持っていくと、とても驚いた表情をされたり、喜んでくださったりしたことが印象的でした。興味を持って、説明を聞いてくれたり、味の感想をくれたりしたことでやりがいを感じることができました。
また、スタッフの方は、みんな優しく教えてくれました。分からないことがあれば、快く教えてくださいましたし、説明のスクリプトも作ってくださったので、安心して働くことができました。
休日には岩手県内の観光も楽しみました !
1番印象に残っている場所は「碁石海岸」です。
公共交通機関ではいけない場所にあるので、支配人が車で案内してくださいました。東北ならではのリアス式海岸が美しかったです。特に、「穴通磯」は圧倒的な迫力でした。思っていたよりも大きく、とても立派で、きれいでした。碁石浜は、砂浜ではなく、名前の通り、黒くて丸い石がたくさんありました。東日本大震災の影響で、震災前ほど丸い石は落ちていませんでしたが、それでもとても綺麗でした。
また、休日には「おおふなトレイル」に参加をしました。綾里(りょうり)駅から、6~7時間歩きました。初めてのトレイル参加でしたが、最後まで楽しく歩くことができました。天気が良かったので、宮城県に位置する山まで見えました。さらに、頂上あたりから見る景色はとても綺麗で、疲れも吹っ飛びました。
おやつには、大船渡名物のナベヤキを食べました。ナベヤキは、ホットケーキのような生地に黒糖が入っているお菓子です。自然に囲まれながら食べるナベヤキは格段においしかったです。また、岩手に来た際には、必ず参加をしたいと思います。

昨日の夜、大分県の自宅を出発し、今日の夕方、大船渡温泉に着きました。
今日は、お客様と同じ料理をいただきました。ホヤやめかぶをはじめ、海の幸をたくさんいただきました。とても美味しかったです。特に、カジキマグロの兜煮は、大きさに驚いたのと同時に、味がしみ込んでおり、とても美味しかったです。
今日は、初出勤でした。
とても緊張しましたが、スタッフの方が優しく教えてくださり、安心して働くことができました。私は、夕食会場の配膳を担当します。今日は、スタッフの方について回り、見学をしました。お料理の名前や配置など、覚えることがたくさんありそうです。明日からも頑張ります!
そして、朝は綺麗な日の出を見ることができました。大船渡温泉から見える景色は、まさに絶景で感動しました。
今日は、お仕事がお休みだったので、BRTを使って陸前高田市に行きました。
陸前高田市は、東日本大震災時、甚大な被害を受けた町です。津波にのまれながらも、唯一残った、奇跡の一本松のレプリカを見に行きました。想像していた以上に大きく、陸前高田のまちの中で、一際目立っていました。かつて、松原があった場所には、新たな松が植樹されていました。松は、まだまだ小さかったですが、成長し、立派な松原が見られるのが楽しみです。
また、東日本大震災津波伝承館いわてTSUNAMIメモリアルにも行きました。館内は無料で見学することができます。東日本大震災当時のことや、過去の被害を知ることができました。過去の災害を風化させてはいけないと、強く感じました。
さらに、陸前高田市には、たくさんの震災遺構が残っていました。津波の威力のすさまじさ、怖さを感じました。
今日は、スタッフの方と一緒に、大船渡の中心市街地へ行きました。
まず、大船渡魚市場へ行きました。市場内には、東日本大震災時のことを知られるスペースがあったり、ちょっとした魚を見られるスペースがあったりしました。その後、海の幸ふるまいセンターで、お刺身定食とカキフライをいただきました。身が厚く、とても美味しかったです。
さらに、少し歩いて、かもめテラスへ行きました。名物のかもめソフトをいただきました。とても可愛くて、美味しかったです。
今日は、おおふなトレイルに参加しました。綾里駅のあたりから、約6~7時間歩きました。トレイルに参加するのは初めてでしたが、疲れることなく、最後まで歩くことができました。歩いている途中で見られる景色は、どれも絶景で気持ちがよかったです。今日は、特に天気が良かったため、宮城県の山まで見られました。
また、おやつとして、ナベヤキをいただきました。ナベヤキは、大船渡の郷土料理です。ベーシックなものだと、ホットケーキのような生地に黒糖が入っているのですが、今日食べたものは、チョコやナッツが入っており、さらに美味しかったです。
今日は、お仕事がお休みだったので、遠野市へお出かけしました。
遠野市は、柳田國男の「遠野物語」で知られるまちです。私は、遠野ものがたりの館に行きました。興味深いお話ばかりで、とても面白かったです。
また、遠野市は内陸に位置するまちで、雪が積もっていました。三陸鉄道に乗って、寝てしまい、目を覚ますと、雪景色が広がっていました。私の地元は、ほとんど雪が積もることがないので、感動しました。
今日は大晦日です。
お客様がとても多く、大忙しでした。しかし、やりがいがあり、とても楽しかったです。また、夜には年越しそばを配るサービスをしました。大晦日を大船渡温泉で過ごしたからこそできる体験です。貴重な体験をすることができてうれしかったです。
今日はお仕事がお休みでした。
支配人に、碁石海岸を案内していただきました。碁石海岸はとても綺麗でした。特に、穴通磯は、思っていた以上に大迫力で、感動しました。碁石浜は、名前の通り、黒い石が転がっていました。私は、出来るだけ黒くて丸い石を探しました。支配人によると、震災前は、探さなくても碁石のような黒くて丸い石がたくさんあったそうです。しかし、津波で石が混ざってしまい、少なくなってしまったそうです。それでも、黒く、角のない石がたくさんある碁石浜はとても綺麗でした。
また、雷岩にも行きました。波が岩の空洞に入り、空気が押し出されることでなる音が、雷に似ていることから名づけられたそうです。この岩も、震災に影響を受けていました。地震により、地盤沈下が起きたことで、空洞が小さくなり、音が小さくなってしまったそうです。震災前は、音が道路まで聞こえていたそうです。現在も、音は小さくなってしまったものの、雷のような音を聞くことができます。存在感のある雷岩は、大船渡のおすすめスポットの1つです。
また、碁石浜の近くに位置する神社には、樹齢1400年の椿があります。とても大きく、いくつか花をつけていました。1400年の間に3回ほど、津波の被害に遭っているそうですが、腐ることなく、立派な姿で生えていました。
碁石海岸を観光した後、海鮮丼が食べられるお店に連れて行ってくださいました。大船渡のお魚は本当に新鮮でおいしいです。
今日が最終出勤でした。
1か月は、本当にあっという間に過ぎました。何をするにも、これが最後だと思うと、とても寂しかったです。仕事が終わり、特に親しくしていただいたスタッフの方と、たくさんお話をし、岩手のお土産までいただきました。寂しさで胸が張り裂けそうでしたが、そう思えるくらい、濃い時間を過ごせたということに感謝の気持ちでいっぱいです。
また必ず、大船渡温泉に来たいと思います。