バイトしながらいわて旅｜ワーク&ステイ PROGRAM

私は一昨年の9月にも、この「いわてふるさとワーキングホリデー」へ参加していました。そのため、今回の応募を決めたきっかけも、その時の印象が強かったからです。前回の「いわてふるさとワーキングホリデー」では酪農産業の受入先で就業させていただき、約2週間、奥中山高原で過ごしました。当初は場所そのものにはこだわらず、酪農に関わる機会を求めてこのワーキングホリデーに参加しましたが、岩手でのワーキングホリデーはその目的を超えて、まだ訪れたことのない場所で、地域や人と関わるよい経験になったと感じました。

今回、ホテル奥中山高原を選んだのは、もう一度岩手・奥中山を訪れたいと思ったことと、今まで触れたことのない観光業の分野に関心を持ったからです。また、一昨年の滞在は9月だったので、スキー場のシーズンではありませんでした。異なる季節の異なる魅力を持った奥中山で、多くの人を迎えるホテル奥中山高原で働きたいと思いました。

普段何気なく利用している温泉施設や宿泊施設を支えている仕事を体験することができてよかったなと思います。温泉のフロント作業や部屋の清掃、食堂の配膳など様々な仕事を任せていただきました。　
印象に残っているエピソードとしては、来られるお客さんについてのことが多いです。特に海外からの利用客の方も多く、初めは驚きました。ほとんど忘れかけていた英語をフル活用して、何とか伝えることができたのが良い思い出です。逆に日本語が流暢な方もいらっしゃって、驚かされることもありました。また、地元の常連客の方々はフレンドリーに話しかけてくださりました。最初の内は慣れない方言が難しかったのですが、徐々に理解できる部分が増えていくと、自分もこの地域を知ることができているように思えて嬉しかったです。

ホリデーの日には、一昨年のワーキングホリデーでお世話になった株式会社Nイヤサカさんを再訪しました。お仕事の合間にもかかわらず、みなさんが温かく迎えてくださり、再びお会いすることができて本当に嬉しかったです。お仕事の現場を見学させていただいたり、お昼ご飯をご一緒してお話しさせていただきました。

その他の期間には盛岡まで出て、観光を楽しみました。大通りや映画館通りを歩きながら街を散策しました。一昨年訪れた「岩手銀行赤れんが館」や「盛岡城跡公園」には時間の関係で行けなかったのですが、ゆっくり街中を歩くのも新たな岩手の魅力を発見できるようで楽しかったです。特に、開運橋から見える岩手山が雪によってはっきり見えて、綺麗でした。お昼には盛岡駅の中にある「大同苑」で盛岡冷麺を食べました。やはりこの場所ならではの味で美味しかったです。

今回の「いわてふるさとワーキングホリデー」は、前回の経験があってのことでしたが、前回よりも奥中山という地域と、そこで生活されている方々と関わることができたと感じられる経験でした。冬の岩手ということで体調面や準備に少し不安があったのですが、その場所にいざ訪れると、徐々にワーキングホリデーの感覚を思い出しました。毎朝起きると雪が積もっていたり、吹雪いていたりという見慣れない銀世界の景色を存分に堪能することができました。奥中山は滞在先がスキー場ということもあり、ほとんど毎日雪が降り積もっていましたが、ホリデー期間に盛岡まで来た時には晴天で、街中にもほとんど雪が見られず、岩手の地域ごとの違いや広大な土地であることを実感しました。
就業先では、フロント作業や客室の清掃、食堂での配膳など様々な業務を担当させていただきました。普段は地元で販売のアルバイトをしているのですが、それとはまた異なる「働く」経験ができ、一つ自分の学びとなりました。

約一年半ぶりに再び「いわてふるさとワーキングホリデー」に参加し、奥中山高原を訪れました。
新幹線が少し遅れたりと、イレギュラーもあったのですが無事に到着できてよかったです。パンパンのスーツケースとリュックサックを抱えて降り立った奥中山高原は、懐かしさを感じる反面、以前とは違う一面の銀世界が新鮮でした。地元では見ることのない風景で、雪が積もっている！というシンプルな感動もありました。
美味しいごはんを食べ、温かい温泉に入って、明日からに備えて今日は少し早めに寝て疲れを取ろうと思います。

朝起きて窓の外を見ると、こんもり積もった雪山が辺りを覆っていました。本当に別世界で、今まで生きてきた中で一番雪に囲まれた経験です。今日は勤務初日なので、客室の清掃やベッドメイキング、温泉のフロント、調理場の仕事等を教えてもらいながら作業をしました。普段のバイトではレジなどを触ることはあるのですが、料理の配膳や洗い物などはしたことがなかったので勉強になりました。

建物の中は暖房がしっかりしていて温かいのですが、一歩外に出るとやはり空気が違っていて、興味本位で触ってみた雪の冷たさと硬さにびっくりしました。地面も凍っているところがあるので、自然とゆっくり歩くようになります。そのおかげか、何度か滑りつつも、まだこけることはなく移動することができています。温泉も、前回の時は露天風呂がお気に入りだったのですが、扉を開けた瞬間の寒さに負け、結局行けませんでした。明日、リトライしてみようかと思います。

今日は昨日とほとんど同じ業務に加えて、団体のお客さんの利用があったので、そのための配膳も行いました。日曜日だったこともあり、食堂も温泉も昨日よりお客さんが多く、忙しかったです。海外の方も来られていて、拙い英語で対応しました。
今日は、昨日寒すぎて勇気が出なかった露天風呂に入りました。肩まで温泉に浸かると寒さを感じることもなく、心地よく長く浸かっていられました。上には星が見えて綺麗でした。

今日はまず、朝からお風呂の清掃と温度点検を行い、その後フロント作業をしました。私が勤務しているホテル奥中山高原別館にある「朝朱の湯（あさあけのゆ）」は、源泉かけ流しの温泉なので、自然と温度が上昇してしまいます。そのため、水を足したりして温度を調節します。昨日はまだ温度の感覚が分からなかったのですが、自分も夜に毎日温泉に入っていると、徐々に丁度いい温度が分かるようになってきました。
昼頃からは、昨日と同じく団体のお客さんの利用があったので、その配膳のお手伝いをしました。お膳にお鍋がついているので、出汁がこぼれないように、そぉっと廊下を歩いて運びました。
午後はフロントに立って、温泉利用のお客さんの対応をしました。常連の方に加えてスキー終わりに来られるお客さんもいました。海外の方もたまに来られるので少し焦りましたが、流暢な日本語を話されて、驚きました。いろんなお客さんが来られるフロントに立っているのも楽しいです。
今日の昼頃から雪が舞い始め、夕方ごろには吹雪になってきました。奥中山に来てからこれほど本格的に雪が降っているのを見たのは初めてだったので、サラサラのパウダースノーに興奮して外に出ていたら、頭に雪が少し積もりました。
明日は休みなので、吹雪がおさまっていたら、約10年ぶりにスノーボードに挑戦してみようかと思います。

今日と明日はお休みです。
今日の朝は普段よりも遅めに起きて、地元のテレビニュースを見ながら部屋で朝ご飯を食べました。ニュースの天気予報で言われていたように、外は昨日の夜から風が強く吹いていて、雪は降っていなかったのですが、巻き上げられた雪で白く曇って見えました。少しおさまってから外に出ようと思い、温泉の休憩室に置いてある新聞を見ながら、奥中山の牛乳を飲んだり、部屋で洗濯物を片づけたりしました。牛乳は甘みが強く、美味しかったです。また、おやつとして売店にあった南部せんべいも買いました。黒ゴマがのっていて、軽い口触りが癖になり、サクサクと何枚も食べてしまいました。

午後からは少し風が弱まってきたので、スノーボードをしました。約10年ぶりとなるスノーボードは不安でしたが、何度か低いところで練習すると、身体が何となくですが感覚を思い出していきました。滑ることに慣れたところで、リフトに乗って少し高いところから滑りました。意外と滑ることよりもリフトの乗り降りの方が難しかったです。2時間ほど滑ったところで雪が降り始めてきたので切り上げ、温泉で温まりました。雪の上の後の温泉をも、五臓六腑に染み渡りました。明日の筋肉痛が怖いですが、このワーキングホリデーならではの体験ができて良かったです。

今日は、前回の「いわてふるさとワーキングホリデー」(2023年秋)でお世話になった「Nイヤサカ」さんへ再訪させていただきました。お忙しい中、連絡を取ってくださったり、ホテルまで迎えに来てくださったりと、非常に温かく迎えてくださって本当に嬉しかったです。
まず、子牛を育成する哺育舎を見学し、その後牛舎を見学しました。季節が異なるので外の景色は違うのですが、牛舎の中の景色は記憶のままでした。同じ場所に立って、ずらりと並んだ牛たちを私が見ているのか、それとも私が見られているのかわからない不思議な感覚になりました。
前回のワーキングホリデーは1年半ほど前のことなのですが、私の中であの時の思い出は全く色あせることなく残っています。この「いわてふるさとワーキングホリデー」という制度を通して得ることができた方々との繋がりが、また自分を同じ場所に立たせ、思い出の中の方々と再び会う機会を与えてくれているということは、とても感慨深いなと思いました。普通には有り得ない、「思い出に続きがある」という稀な体験をさせていただきました。さらに、それを可能にしてくださった「Nイヤサカ」のみなさんには、本当に感謝してもしきれないです。ありがとうございました。
職員の一人の方とは、近くの「結カフェ」でランチをご一緒させていただきながらお話をしました。今日の日替わりランチのメニューはドライカレーで、食後にケーキもついてきました。どれも美味しく、特にケーキは今までに食べたことのあるような、ないような…。少しプリンのようにも感じたのですが、不思議な風味とさっぱりとした甘さがあって美味しかったです。お店の方に聞くと、「秘密！」とのことでしたが、また食べれたらなと思います。

今日は主に温泉のフロント作業をしました。感覚としては、昨日より少しお客さんが多く来られた印象です。午前中は雪は降っておらず晴れていたのですが、午後からちらほらと雪が降り始め、夕方の温泉の温度点検の時には、露天風呂の所に雪が積もり始めていました。終業後に私が温泉に入った時も雪は降っていて、雪の降る中で入る露天風呂は趣がありました。その時は私以外に入っている人がおらず、ほとんど貸し切りのような状態でのんびりと長湯しました。お風呂を上がった後も体がぽかぽかしていて、心地よかったです。
明日から３連休になるので忙しくなるかも、と今から少し緊張します。

今日は３連休初日ということもあり、温泉や食堂は普段より多くの利用がありました。
朝一番は脱衣場や温泉の温度管理を行い、宿泊数も多かったので必要数の布団を各部屋に運んだりと部屋の準備に時間がかかりました。その途中でオーストラリアから来られているご夫婦のチェックアウトがあり、ホテルの方とお見送りしました。「ここに来てよかった、ありがとう！」といってもらってハグをしました。海外の方と親しくお話しできる経験は日常でもあまりないので、とてもいい経験になりました。Google翻訳とこれまでの英語教育の成果を駆使し、たどたどしくではありますがコミュニケーションが取れて嬉しかったです。
昼はスキー場から来たお客さんで、一時食堂が大忙しでした。オーダーが次々に入って、料理を配膳したり、使用済みの食器を下げて片づけたりしました。少し落ち着いてからお昼休憩をいただいて食べた醤油チャーシューラーメンが、朝からの忙しさもあって、とっても美味しかったです。

職員の方に「菊芋」をお裾分けしていただいて、初めて食べました。地元では見たことがなかった野菜なので、前から売店に置いてあるのが気になっていました。菊芋は生姜の様な見た目ですが、生姜のようにツンとした辛味や風味はなく、シャキシャキとした食感と後からくるほんのりとした甘みが名前にもある芋感を感じさせました。さらにもう一つ、「豆しとぎ」というお菓子も食べさせてもらいました。「豆しとぎ」は名前も聞いたことがなく、初めはヨモギ餅かな？と思っていました。調べてみると「豆しとぎ」は隣県青森県の郷土料理で、青豆と米粉、砂糖というシンプルな材料から作られることが多いと分かりました。食べてみると、豆のしっとりとした食感と風味、甘みが強く伝わってきて「甘い豆」というのが初めての感覚だったので不思議な感じがしましたが、甘ったるさがないので一気に半分ほど食べました。この辺りでは一般的なお菓子のようで、お客さんも「懐かしい」と言って買っていかれる方が多かったです。その地域ならではのまた新たな味を知ることができて良かったです。

ワーキングホリデー最後のお休みの日は、盛岡観光をしました。大通りや映画館通りを散策したり、お土産を買ったりしました。開運橋から見えた岩手山に雪が積もっていて綺麗でした。南部せんべいは前回来た時もお土産として持ち帰ったのですが、カボチャや納豆など様々な味があって面白いなと思いました。スーツケースの容量的に持って帰れる量が決まっていたので非常に悩みましたが、色々なお土産を見ることができて楽しかったです。
盛岡駅内はお店が豊富にあり、それぞれ見て回っていたのですが、その中でも特に本屋にかなり長い時間滞在していました。小さい時から本が好きで普段からよく本屋には行くのですが、本屋の店頭には書店員さんおすすめの本やその地域に関連する本が置かれていることが多く、店舗ごとに特色があるように思います。盛岡駅ビルフェザンの「さわや書店」の店頭には、岩手に所縁のある宮沢賢治や石川啄木に関する本が並べられていました。今年の春学期に大学で宮沢賢治に関する内容の講義を受講していたので、非常に興味がそそられました。また、若竹千佐子さんという岩手県遠野市出身の作家さんの『おらおらでひとりいぐも』という本が以前から好きなのですが、その作家さんのエッセイも店頭で紹介されていました。その本が出版されていたことは知らなかったので嬉しい出会いでした。

お昼には「大同苑」で冷麺焼肉丼セットを食べました。前回の来県の際に、盛岡冷麺を食べた時からその「モチムチ」とした独特の食感にハマり、久々に食べて「あぁ～、これだ～！」となりました。前回食べた時は付け合わせの果物がスイカや梨だったのですか、今回はリンゴで季節を感じました。盛岡冷麺は辛味がついていて「別辛」にすると自分で辛さを調節できるので、辛いものがあまり得意でない私にとっては嬉しいです。今日は少しチャレンジして辛味を入れたりお酢を入れたりして「味変」も楽しみました。

今日で約2週間の「いわてふるさとワーキングホリデー」の就業も終わりです。ここまで来てみるとやはり早かったなと感じます。
ニュースでは、全国的に温かく春の訪れを感じさせる知らせも多かったのですが、奥中山は朝起きると外は真っ白に吹雪いていました。
最終日の今日の勤務は、主に温泉のフロント作業でした。特に今日は26(ふろ)の日ということにちなみ、スタンプカードのスタンプが2倍の日だったのでお客さんもそのことを知ってか、少し多かったです。
終業後にはゆっくり温泉に浸かり、疲れを癒しました。そしてその後、スーツケースのパッキングを進めました。来た時よりも荷物は減っているはずなのですが、持って帰るお土産を入れるとあまり余裕もなく、何とか頑張って押し込みました。「南部せんべい」が割れていないことを祈ります。