バイトしながらいわて旅|ワーク&ステイ PROGRAM

実施レポート

[2025夏]ネビラキ合同会社(ネビラキカフェ)

Sさん

直感にしたがって行動した先にあった世界

Sさん

Sさん

滞在期間 2025/8/18~2025/9/2

「岩手」という地域のワーホリに応募しようと思ったきっかけは?
また、「ネビラキカフェ」を選んだ理由は?

一度ふるさとワーキングホリデーの制度を利用したことがあり、またどこかに行ってみたいと思っていました。
募集がかかっているプログラムに一通り目を通した時、「目の前は湖」「テラスがあるカフェ」という見出しと写真に惹かれ、ネビラキカフェでワーホリがしたい!と決心しました。
これまでに参加した方々が書かれた実施レポートから、他のプログラムと比べて、仕事や生活での人との距離が近いと感じたことも理由のひとつです。様々な方との対話を通じて生き方の視野を広げたいと思っている自分にとって魅力的に映ったため、応募しました。岩手に足を運ぶことになったのは、それがきっかけです。

受入先でのお仕事はいかがでしたか?

開閉店作業、レジ、ドリンク・フード作り・提供、洗い物、拭きあげ、掃除など、お店を営業するにあたって必要な業務を一通り任せていただきました。 私が来る直前はお盆だったこともあり混みあっていたようですが、概ね客足は穏やかでした。
飲食・サービス業の経験はあったものの、コーヒーのドリップや、キッチン業務と販売業務の同時進行は初めてでした。日を追う事にできることが増えたり、「だいぶ慣れてきたね」と言ってもらえたりすることが仕事への意欲に繋がったと感じています。

お菓子作りが好きだという話をしたら、その後から快くケーキ作りを任せてくださいました。通常メニューのバスクチーズケーキの作成に加え、手作りしたケーキを限定商品として売るという貴重な経験もさせていただきました。 作りたいケーキを選ぶところから、包装・商品カードの作成、店頭に並べるところまでを自分の手で行えることが嬉しく、とても興奮しました。一方で、出来上がったケーキに値段をつけて販売することには緊張と不安もあり、さまざまな感情が入り混じって落ち着かない気持ちになりました。最終的にはほとんどが売れ残ってしまい、人にお金を出して買ってもらえるものをつくることの難しさを痛感しました。

印象に残っているのは、接客を通して生まれるお客様との会話です。お出しする食事のご説明への反応だったり、ネビラキカフェのことや、テラス席からみえる景色のことに関する質問だったりをきっかけに、話をする機会が何度かありました。最初はドリンクやフードのご提供さえおぼつかなかったのに、お客様と楽しくお喋りができるようになっていたことは、改めて振り返ってみると感慨深い気持ちになります。

特に印象的だったのは、ネビラキカフェを訪れるために、千葉から遥々お越しになったご夫婦がいたことです。お店がテレビで紹介されたのを見て、ぜひ行ってみたいと足を運ばれたそう。それを聞いた時、「すごい、わざわざこのためだけに…」と驚きましたが、よく考えたら私も同じではないかと気が付きました。湖が映る1枚の写真に魅了され、この場所に行ってみたいという気持ちに動かされてバイトしながらいわて旅に応募したからです。
人の心を動かす西和賀の自然と、その魅力に価値付けをして外に発信するというカフェオーナーの瀬川さんのお仕事は、本当に偉大だと感じました。実際にそのご夫婦とお話した時は、オーナーの瀬川さんが行うネイチャーツアーガイドというお仕事に関することなど、知識不足で十分な受け答えができない部分が多くありました。悔しかったですが、お客様が帰られた後、瀬川さんから説明を受けて、西和賀の自然に関する新しい発見ができたのは嬉しかったです。
カフェのテラス席からの景色を満喫すること、様々な人と話をすること、来る前に持っていた目的を達成できたと実感した瞬間のひとつでした。

お休みはどのように過ごしましたか?

休日は、おてつ旅で同じ期間に滞在していた2名と「雪国のだんご屋 団平」さんに行きました。西和賀産のわらび粉を100%使ったわらび餅や、餅菓子を取り扱っているお店です。
名物の「極 西わらび餅」も捨て難かったですが、私は訪れる前から気になっていた「団平のあいす 桂」を注文しました。涼やかな器に盛られていたのは、練乳をそのまま削ったようなふわふわの氷、濃厚なバニラアイスや粒あん。そして、なんと言っても主役はわらび餅です。きな粉味と抹茶味の二種類がトッピングされていました。ぎゅむっとした弾力と、とろっとした食感には、虜になること間違いなし!どこを食べても美味しく、食べ終わるのが惜しかったです。味わいながら、でもあっという間に完食しました。

カフェメニューだけでなく、冷凍販売されている御菓子も絶品でした。私が食べた「梅大福」は、餅にゆかりが練り込まれており、桜色の見た目がとっても華やか。厚くてむっちりした餅皮と、程よい甘さで滑らかなこしあんが私好みで、とてつもない口福でした。機会があれば、ぜひ試してみてほしいです。今回食べられなかったものは、次回西和賀に来た時の楽しみにとっておこうと思います。

~Sさんのバイトしながらいわて旅~

あっという間だったような、随分長い時間を過ごしたような、充実した15日間でした。振り返って一番強く感じるのは、「人とつながるって面白い」ということです。
初対面の人とブルーシートに寝転がって星空を眺めたり、何気ない会話から以前読んだ本の著者がカフェオーナー瀬川さんのお知り合いだと分かったり。様々な職業の方々が、地方や農業のこれからについて前向きに語り合う場にも立ち会うことができました。
また、最終日には同い年の参加者と就活等について語り合い、それぞれが抱える想いを言葉にして共有しました。現地での経験や人との交流を通して将来を考えることができて、とても有意義だったと感じています。この時期、この場所に来なければ出会えなかった人達の間で、新しい考え方や生き方に触れられたことは、自分にとって貴重で不思議な体験でした。いくつもの偶然が重なって生まれた、思いがけない出会いや言葉のひとつひとつをこれからも大切にしていきたいです。

行動し、人と関わることで自分の世界が広がっていく面白さを、強く実感した15日間になりました。

2025/8/18
ワーホリ初日、ゲストハウスてくてくに到着。
玄関には、南部鉄器の風鈴が吊られていました。時折風になびいて響く音が耳に心地よかったです。

ゲストハウスのオーナーと星を眺めたのもこの日。最初はほとんど見えなかったのに、目が慣れてくると段々星が浮かび上がってきました。流れ星ではしゃいだり、天の川に見とれたり…。あの時の感動は忘れられません!

2025/8/19
初出勤日。始業がカフェの営業中だったため、簡単な挨拶の後は早速仕事に突入。
同じ日にアルバイトを始めたおてつ旅の方は、私より数時間早くシフトに入っていただけで、すでに複数の作業を一人でこなしていてびっくり。私も頑張るぞ〜と気合いが入りました。

この日は、近所で開催されていた盆踊り大会にも参加。超ローカルな空間に気後れしましたが、輪に近づいていくと、地元の方がすっと間隔をあけてくれました。嬉しかったです。参加賞にティッシュペーパーをもらって帰りました。

2025/8/20
仕事の後、ゲストハウスのオーナーが通う「鬼剣舞(おんけんばい)」の練習に連れて行っていただきました。
「鬼剣舞」とは念仏踊りのことで、岩手県の北上市周辺で伝承される民族芸能だそう。
集まっていたのは小学生くらいの子が多かったです。お祭りなどで披露される鬼剣舞のかっこよさに感化されて始める子もいる、という話が素敵で印象的でした。その子たちのおじいちゃんくらいの年齢の方々が監督し、世代を超えて受け継がれる様子をしみじみと感じました。

鬼剣舞は、文字通り”舞う”という表現が一番しっくりくる動きだと思いました。腰を落としたり、跳ねたり、扇子を操ったり。からだ全体を使っていて迫力がありました。教えてもらいながら真似して動いてみると、初っ端から足がつりそうになってしまいました。溜めを使って動きに抑揚をつけることや、扇子の表裏を利用した演出など、動きがとても複雑なことが分かりました。
全ての動作を覚え、舞い続けることの難しさや大変さを実感したうえで練習風景を眺めると、また違った見方ができて面白かったです。
(帰りに駅で衣装を見ることができました!)

2025/8/28
ネビラキカフェにて親睦会。
カフェオーナーの瀬川さんご家族、カフェで働く方々、おてつ旅で来た方々と一緒に。改めて自己紹介をして、お互いのことをより知ることができたと思います。終始賑やかで、楽しい会でした!

2025/9/1
最後の出勤日。
退勤後に、好きなケーキとドリンクを選び、テラス席でおやつと景色を大満喫させていただきました!お客さんはこれをみてたんだなぁ。今度はお客さんとして来たいね、と同じく勤務最終日だったおてつ旅の方と言い合いながら、贅沢なひとときを堪能しました。

夜は「錦秋湖大滝ライトアップ」を見に行きました。この前に行った時はライトアップが中止されていたのでリベンジ。水が叩き付けられるダイナミックな音と、数秒毎に移り変わるライトの色にテンションが上がりました。西和賀の魅力で旅を締めくくることができて、大満足です!

お問合せ

バイトしながらいわて旅事務局

電話でお問合せ平日10時〜18時

019-621-1171

ACCESS

〒020-0024
岩手県盛岡市菜園1-12-18 盛岡菜園センタービル5階

※無料駐車場・指定駐車場はございません。
公共交通機関をご利用いただくか、お車でお越しの際は、お近くの有料駐車場をご利用ください。

[バス]
・「映画館通り」徒歩1分
・「菜園川徳前」徒歩2分

※盛岡駅からのアクセスには「盛岡都心循環バス でんでんむし 左回り」の「菜園川徳前」が便利です

[徒歩] 盛岡駅より15分

[タクシー] 盛岡駅より5分

  • 写真:ビル外見
  • 写真:ビル正面
  • 写真:1階
  • 写真:5階
  • 写真:ビル内装