「岩手」という地域のワーホリに応募しようと思ったきっかけは?
また、「CAMOCY・八木澤商店」を選んだ理由は?
バイトしながらいわて旅に参加しようと思ったのは、主に二つの理由からです。
一つは、「岩手」という未踏の地の食の魅力を発信したいという強い思いがあったからです。 普段から東北の食を扱うNPO法人の食堂での活動を通じて、その文化の深さに触れてきました。しかし、より説得力を持って魅力を伝えるためには、現地で滞在し、その土地の食文化を味わう必要があると考えました。足を運んだことのない岩手で、肌で感じたことを自分の言葉で発信できるようになりたい、という思いが応募の大きな動機です。
もう一つは、東日本大震災の復興の「今」を自分の目で確かめたいという気持ちがあったからです。 私の母の実家が福島県いわき市にあり、震災は身近な問題として心に残っています。特に、震災から14年が経過した陸前高田の「今」の姿を、現地で働くことで見つめ、復興の現状と、その中で育まれている食や文化に触れたいという強い願いがありました。
今回の受入先を選んだ決め手は、「力強い復興の歴史」と「食を通じた未来への思い」に惹かれたからです。
バイトしながらいわて旅のホームページ等で拝見した、八木澤商店の方々や設立に携われた方々がどんな思いでCAMOCYを設立して、どんな思いで震災からこの14年間過をごしてきたのか知りたくなり、すぐに応募しました。また、「発酵食を取り扱うお店が詰まった施設」という点も、食に関心を持つ私にとって非常に魅力的でした。様々な食の店舗が集まるCAMOCYは、まさに地域全体の「食」の玄関口であり、ここに行けば陸前高田の食をたくさん味わえると確信していました。
受入先でのお仕事はいかがでしたか?
受入先では、主にやぎさわ食堂での調理補助スタッフとして働かせていただきました。仕事を通じて、八木澤商店の発酵食品や調味料が実際に料理に使われ、完成していく過程を間近で見られたことが何よりも貴重な経験でした。食材や調味料に直接触れ、盛り付けまで担当できたことは、食の魅力を発信したいという私の目標にとって、とても嬉しい体験でした!
この仕事を通じて、CAMOCYが幅広い世代のお客様に愛されていることを実感しました。週末には県内外から多くのお客様で賑わい、また、地元の小学生が社会科見学に来ている日もありました。最も印象に残っているのは、お昼休憩や休日に、CAMOCY内の他の店舗を訪ねるのが楽しかったことです。特に、ベーカリーMAaLoさんの地元食材を使ったパンと、陸前高田マイクロブルワリーさんのビールが隠し味に使われたカレーは絶品です。また、最終日にMAaLoのスタッフさんからメッセージ付きのパンをいただいたことは、本当に嬉しい思い出です!
お休みはどのように過ごしましたか?
日々の仕事終わりには、受入先の方々と陸前高田や気仙地域の観光や食事を楽しみ、CAMOCYの定休日には少し足を延ばして遠出するなど、東北の魅力を存分に体験できました。
観光地では、特に大船渡の碁石海岸が忘れられません!滞在5日目に受入先のご担当のCさんと訪れたのですが、到着と同時に雨が降り出し、岩手の壮大なリアス海岸を拝むことはできませんでした。悪天候に車内で「これはリベンジだ!」と話していたのを覚えています。そのため、Cさんに「最後にどうしてももう一度碁石海岸に行きたい」と伝え、向かったところ、その日は見事な青空に恵まれ、綺麗な水平線、岩手のリアス海岸、そして有名な穴通磯を最高のコンディションで見ることができてとても記憶に残っています。
グルメでは、本当にたくさんのおいしいお店が多かったのですが、特に受入先のご家族と一緒に行った陸前高田の「うまい坊」という焼肉屋さんは絶品でした!ここの焼肉屋さんは食べたことのないお肉の部位をお安く食べることができて、中でも豚のこめかみに初挑戦したのですが、とてもおいしかったです。
~永倉 杏莉さんのバイトしながらいわて旅~
「バイトしながらいわて旅」を通して、私の陸前高田に対するイメージは根本から変わりました。
滞在前は「震災を経験した土地」というイメージが強くありました。しかし、実際にこの土地で過ごすうちに、そこには街を愛し、活き活きと盛り上げたいという強い想いを持つ人々が溢れていることを知りました。陸前高田は、すでに「復興」のフェーズから、「さらに良い未来の街を創造する」フェーズへと力強く進んでいることを肌で感じました。魅力あふれる事業者や住民の方々によって、これからこの街がどんな街になっていくのか楽しみです!
また、この経験は、大学卒業後のキャリアを考える私に新たな選択肢を与えてくれました。いつかこうした地域の情熱的な事業者の方々と共に働き、その活動を支援し、応援できるような仕事をしたいです。この地で学んだ想いを、何らかの形で社会に還元したいと強く思うようになりました。
陸前高田の魅力あふれる方々、そして「バイトしながらいわて旅」で支えてくださった方々に、心から感謝しています。
また、陸前高田に行きます!
今日は東京から仙台、そこから陸前高田へ移動しました。
受入先である八木澤商店のCさんと初対面し、アバッセたかたにあるやぎさわカフェ、そしてCAMOCYへ、スタッフさんたちにご挨拶に行きました。その後、Cさんと娘さんと夜ご飯を食べました。
今日は勤務初日。
キッチンの調理補助として、小鉢の盛り付けや食事の準備を教えてもらいました。
勤務後は、陸前高田市立博物館に行きました。
今日は休日だったためCAMOCYが賑わっていて忙しかったです。
仕事後は、東日本大震災津波伝承館「TSUNAMIメモリアル」、奇跡の一本松に行きました。
今日もお昼時は混んでいてとても忙しかったです。
仕事終わりに、Cさんに気仙大工左官伝承館に連れて行ってもらい、施設見学やお餅をいただきました。あまじょっぱくておいしかったです。
その後、Cさんが震災前に住んでいた震災遺構となっているアパートと気仙中学校に行きました。津波の被害があった場所を目にし、Cさんに当時のお話を聞く中で震災の大きさを実感しました。

今日は土日と比べ、CAMOCY内は落ち着いていました。
仕事後にCさんと大船渡の碁石海岸に行きました。

今日は初休日だったので、三陸鉄道で岩手観光をしました。
盛駅から電車に乗り、鶉住居(うのすまい)駅で途中下車し、うのすまい・トモスにある「いのちをつなぐ未来館」に行きました。
その後、電車に乗り、宮古駅で海鮮丼を食べました。電車の中では、「奇跡の醤(ひしお) 陸前高田の老舗醤油蔵 八木澤商店再生の物語」を読みながら移動し、震災当時の様子やその後の軌跡について知り、震災を経験する中での伝統を紡ぐことの大変さを知りました。
今日は八木澤商店の社長と中小企業同好会の方と、CAMOCYの見学や地元企業にお話を伺いに行きました。
CAMOCYの創業のお話を地元小学生と学び、その後に県指定有形文化財「旧吉田家住宅主屋」に行きました。
やぎさわ食堂でランチをいただき、午後からはサロンドロワイヤルさん、陸前高田市民エナジーさん、就労支援のNPOの団体さん、おかず屋 和笑輪(わわわ)さんに事業のお話を聞きに行きました。
お仕事に慣れてきました。
今日は疲れていたので、家でゆっくりしました。

今日の店内は落ち着いていて、13時から休憩をいただき、やぎさわ食堂で生姜焼きを食べました。
今まで食べた生姜焼きの中で1番記憶に残るほどおいしかったです。
仕事後は今日もあいにくの雨で、宿でゆっくりしました。

今日は、勤務後に社長に一関の醤油、つゆ工場に連れて行ってもらいました。発酵食品は菌の働きがあってこそのおいしさが生まれるのは知りませんでした!
その後、陸前高田市内の路上市、秋のほんまる茜市に連れて行ってもらいました。

今日は忙しかったです。
仕事後にCさんに、映画『すずめの戸締り』の聖地・道の駅大谷海岸に連れて行ってもらいました。
帰りにはやぎさわカフェで味噌ドッグをテイクアウトして宿でいただきましたが、唯一無二のおいしさでした!
今日のお店は落ち着いていました。
仕事終わりにCさんと気仙地域の魚市場に行きました。お土産に牡蠣を買いました。観光キャラクターのホヤぼーやがかわいかったです。
今日は2度目のお休みをいただいたので、花巻観光をしました。
現地でレンタカーを借りて、宮沢賢治記念館や宮沢賢治童話村に行きました。
最後に大沢温泉で特別展示「トトロとジブリとカンヤダと」をみて、温泉でゆっくりしてきました。

今日は、団体予約が一件あったので少し忙しかったです。
仕事終わりに、念願の「おかず屋 和笑輪」さんに連れて行ってもらい、惣菜をたんまり買いました。
夜にはCさんにお誘いいただき、ご自宅でさんまをいただきました。お手製のいものこ汁も絶品でした!
今日は1日お休みで明日以降に備えて家でゆっくりしました。

今日は休憩中に「陸前高田マイクロブルワリー」さんのカレーを食べました。ビールが隠し味とは素敵な発想でした!
仕事終わりにCさんと2度目の碁石海岸に行きました。とても晴れていてよかったです。
夜はお誘いいただき、Cさん一家と焼肉に行きました。珍しい肉の部位がどれも絶品ですし、〆めの冷麺がたまりませんでした。
今日は勤務最終日で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
最後には料理長からコーヒーの差し入れをいただきました。とても親切な方ばかりでお別れするのが悲しかったです。
ランチにはCさんと大好きな和笑輪さんでランチプレートをいただきました。
その後、気仙地域にも連れて行っていただき、最後にやぎさわ食堂でお土産を購入し、店長ともお別れをしましたが、とても名残惜しかったです。また、お隣のMAaLoさんから可愛いパンをいただきました。
本当に温かい方々ばかりで、安心してバイトしながらいわて旅を終えることができました。